リハビリブログ Part.11 『肘の変形性骨関節症に対する手術後のリハビリ』
2025.04.21


こんにちは。
動物看護師の矢倉です。
今回は肘の変形性骨関節症(DJD)に対する手術後のリハビリについてご紹介します。
ゴールデンレトリーバーの男の子、ロンくんです。

2024年3月頃から頭を上下しながら歩くようになり当院を受診。両肘の変形性骨関節症と診断、2024年4月27日に両側の鉤状突起切除術と左前肢のPAULを実施しました。肘の病気と治療法について詳しくはこちらをご覧ください。
手術後約2ヶ月半が経過しても、左前肢の動きはぎこちなく、負重も弱かったため、7月13日より水中療法やバランスディスクを使用してのリハビリを開始しました。週2回、計12回のリハビリに通っていただきました。
水中療法
7月13日(1回目)の様子です。すぐに疲れて座ろうとしていました。
8月24日(12回目)の様子です。スピードを上げてもリズム良く歩けるようになり、疲れにくくなりました。
バランス運動
7回目のリハビリよりバランスディスクを使用してのバランス運動を開始しました。より不安定になるようにディスクを揺らしながら行いました。
さらに、より前肢に負荷がかかるように、後肢を高くしました。左右均等に体重がかかるようにおやつで誘導しました。
腕立て伏せ
10回目のリハビリより前肢のさらなる筋力アップと肘関節の屈伸運動を目的として、骨型のバランスディスクを使用しての『腕立て伏せ』を開始しました。
最後に
ロンくんは元気に走ったり、泳いだりできるようになり、2024年8月24日にリハビリを終了しました。
ご自宅での様子です。上手に前肢を使い泳ぐことができています。
同居のわんちゃんと走っている様子です。とても楽しそうです。
リハビリについて質問等ありましたらお気軽にご連絡ください。
湘南かまくら動物整形外科センター
TEL:0467-73-8158