デンタルケア Part : 1
2019.07.26
こんにちは。看護師の佐藤です。
今回は「デンタルケア」について、シリーズで更新します。
まず、皆さんはお家のワンちゃんネコちゃんの「歯」について、考えたことがありますか?
多くの人は食後に歯を磨くことで、歯の汚れを落とし、口の中を清潔に保つことができると思いますが、ワンちゃんネコちゃんはどうでしょう? 「自分で歯を磨けない分、汚れが溜まってしまうのでは?」と思いませんか?
実際、多くのワンちゃんネコちゃんの歯には、歯垢や歯石が付着することで、「歯周病」になっていることがあります。「歯周病は万病のもと」とも言われる程、厄介な病気です。歯茎の血管から細菌が体内に侵入し「心臓・腎臓・肺」などに悪影響を及ぼします。
心臓病や腎臓病を患ってから、歯周病のケアを行うことは、難しいこともあります。そうならない為に、日頃から口の中を清潔に保ち、歯周病を予防することが、ワンちゃんネコちゃんの健康長寿に大きく関わります。
? なぜ歯周病になってしまうのか ?
歯周病とは、歯を支える歯肉(歯茎)や歯槽骨に障害がある状態のことで、歯垢や歯石の中で繁殖した細菌が歯周ポケットの中で増殖することで起こります。放置すると、顔(頬)の腫れや抜歯が必要になることもあります。
歯垢は歯ブラシで取り除くことができますが、歯垢は時間がたつに連れて歯石へと変化し、歯に付着した歯石は歯ブラシでは取り除くことができません。
歯垢や歯石が原因で起こる「歯周病」を予防する為には、歯垢が溜まらないように、定期的に歯磨きをすることが最も効果的なのです。
「健康は歯から」
次回はどのようなデンタルケア方法があるのかご紹介します。