お知らせ

NEWS/TOPICS

オーダーメイド 犬用車椅子

 

みなさん こんにちは。看護師の佐藤です。

先日、当院で治療中の患者さまで、犬用車椅子を試してみようと思い、手作りしてみました!

今回の患者さんは、ほぼ寝たきりの状態のため自分で立って歩くことができず、このままでは筋肉が減る一方です。リハビリの一環として、体を支えながら歩く感覚を思い出し、筋肉量が落ちないようにすることが目的です。 

完成形はこちら!

前輪は可動式で、後輪は固定式の大きめのタイヤです。

体を支えるためのスリングと、首が下がってきてしまう子なので、頭を支えるためのスリングを付けました。

 

病院の駐車場でいざ試乗!

病院駐車場にて

ご自宅での歩く様子はこちら

調子が良い日はテーブルの周りをクルクルと回っているそうです。

 

初めての乗車と久しぶりの歩く感覚のせいか、最初は戸惑っていましたが少しずつ慣れてくれました。後ろ足で蹴る力が強いので、思っていた以上にしっかり歩いてくれました。飼い主様からは、「車椅子姿でも、また立って歩く様子を見ることができて嬉しいです。」と、お言葉をいただきました。

 

今回、主治医と相談の元、初めて車椅子を手作りし、飼い主様から好評をいただきました。

調べてみると、飼い主様自身で犬用車いすを作っている方がたくさんいることに驚きました。「ワンちゃんが楽しい生活を送れるように・元気で歩き回れるように」という努力と愛情が感じられ、胸が暖かくなりました。

その方々の作成方法を参考に、採寸から材料集めまで手探りで行いましたが、なかなか上手にできたと思います。

今後の検診とともに、足腰の様子を確認させていただこうと思っています。

 

このような貴重な機会をいただき、動物看護師として、また1人の飼い主としても、とても良い経験になりました。ありがとうございました。

 

<参考までに>

犬種 : トイ・プードル    体重 : 4 . 5kg

塩ビパイプ : 16mm径

塩ビパイプ ジョイント : T型 L型 三つ又

接着剤 : 塩ビパイプ用 「タフダイン」

胴体のスリング : キャットタワー用ハンモック

キャスター : 固定タイプ(大)×2 可動タイプ(小)×2 

 

全てホームセンターでご用意いただけます。 

 

TOP