獣医師ブログ Part:3 お天気の変化も注意です
2020.09.27
こんにちは、獣医師の菊池です。
天気の悪い日は頭痛がする、昔怪我をした所が痛むなど体調の変化がでやすいなど心当たりはありませんか? 私は、昔骨折した手首の違和感が出たりすることが時々あります。(ただの加齢現象かもしれませんが・・・)
人のように、動物も天気や気圧の変化で体調を崩してしまうことがあるといわれています。
人と同じように動物も気圧・天気の影響をうけることがある
ペットとして飼育されている動物も、気圧・天気の変化によって体調に影響を受けることがあります。
気圧・天気の変化に体が反応しやすい人とそうでない人がいるように、気圧・天気の変化に敏感な動物とそうでない動物もいます。動物の年齡や持病の有無によっても影響されやすさは違うと言われています。人より動物のほうが気圧・天気の変化に敏感だという根拠は今の所無いようです。
気圧・天気の影響を受けているときはどんな行動が見られるか?
気圧・天気の変化に影響されやすい動物は、気圧の低下に伴って、以下のような行動が見られる事があるそうです。
○見た目の行動
・いつも活動している時間帯に寝ている
・いつもと違う場所で寝ている
・暗いところでじっとしている
・食事を欲しがらない、あるいは残す
・散歩に行きたがらない
・いつもより飼い主さんに甘える
このような行動は、動物が自分の体を守ろうとしていると言われています。
○注意が必要な症状
・吐いている
・下痢をしている
・尿の色が違う
・熱っぽい
・震えている
気圧・天気の変化以外の原因(何かを誤食した、普段と違うストレスがかかった)、だけではない可能性もありますので病院を受診していただいたほうがいいかもしれません。
気圧・天気の影響があるときの対策は?
気圧・天気の変化の他にも強い風の音、雷の音などが苦手でびっくりしていつもと違う行動をとるときがあります。そんなときは、普段通りに振る舞い、落ち着ける場所を用意してあげましょう。嫌がるのに抱き上げたり、無理にリビングに連れて来るのは控えたほうがよいでしょう。普段通りの接し方を心がけましょう。甘えてきたときも普段通りにかわいがってください。普段通りに振る舞うことが大切です。安心できるパーソナルスペースがあれば、雷や台風の変化のときも、そこに入ってやり過ごす事ができます。じっとして、落ち着ける場所を用意してあげるのも良いでしょう。
おわりに
気圧や天気の変化の影響の受けやすさは個体差があります。動物すべてが気圧・天気で体調を崩してしまう訳ではありません。しかし、天気が悪くなると動物のその日の体調がもし悪くなるなら、気圧・天気の変化が原因の一つかもしれません。心配な場合は、気軽にご相談ください。