看護師ブログ Part3 ~口から食べれないときどうするか~
2020.09.30
こんにちは、動物看護師の堀内です。今回は口から食べることができない時、どのようにしてご飯をあげているのかお話ししようと思います。 食欲不振や病気により口からの自発的な摂食が難しくなると用いられる方法で、鼻や首、お腹へ専用のチューブを設置して、そのチューブを通して食道や胃へご飯をあげていきます。この方法をチューブフィーディングと呼んでいますが、ご飯だけでなく薬の投薬も一緒にできます。 例えば飲み込む力が弱く、食べても嘔吐を繰り返してしまう時は鼻からチューブを、手術で下顎を切除した時には食道にチューブを、消化管手術を行った時には胃あるいは腸にチューブを設置したりします。すぐには口から食べられない時や術創を保護する目的の時にも用いられているのです。 チューブの太さは体の大きさや設置する場所によって変わります。
体の外に出ているチューブ部分をしまうためにポケットがついた服も販売されていたり、オーナー様ご自身でチューブを通す穴やポケットをつけた服を作られたりしている方もいらっしゃいます。ご飯は、チューブを通るようにリキッドや缶詰、粒を粉にしたものを組み合わせたりして流動食を作っています。 ご飯・薬を通し終えたら、最後に水を通します。水を通すことでチューブ内のご飯、あるいは薬をしっかり体に流し入れ、またチューブ内を可能な限り清潔に保って目詰まりを起こらせにくくしているのです。
『食べる』ことは病気と戦う力、傷を治す力を高めることにもつながります。このように、どうしても口から食べれない・術創を保護したいから口からは食べさせたくない時などはチューブを用いて摂食を手伝うことがあるのです。