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看護師ブログ Part:6 マイクロチップについて

こんにちは。動物看護師の佐藤です。

今回はマイクロチップのお話をさせていただきます。

2016年から国民一人一人に割り振られた「マイナンバー」制度ですが、ワンちゃんネコちゃんで言う「マイナンバー」が『マイクロチップ』です。予め番号が割り振られているマイクロチップを、肩甲骨付近に注射針を使って埋め込みます。

 

15桁の番号をもとに、飼い主様の情報とワンちゃんネコちゃんの情報を登録します。専用の読み取り機を背中にかざすことで、番号を読み取る事が出来ます。これは登録した病院だけではなく、読み取り機がある他の病院や保護施設でも読み取る事ができ、迷子になってしまったワンちゃんネコちゃんの飼い主様を探すときにとても役に立ちます。

「うちのワンちゃんは脱走したり、迷子になったりすることはないから大丈夫」・「うちのネコちゃんは自由に家を出入りしているし、必ず帰ってくるから大丈夫」などなど、思うところはいくつかあると思います。

 

しかし、災害時の事を皆さんは考えた事があるでしょうか? 

いつ起こるか分からない災害に、多くの人も動物達もパニックになる事が考えられます。そんな時にワンちゃんネコちゃんは、じっと家で待っている事が出来るでしょうか?きっと多くの動物達が行方不明になることが考えられます。自宅が住める状態でなくなってしまう可能性もあります。避難所で保護されていたとしても、名前を言えない動物達は、どのようにして飼い主様のもとへ帰るのでしょう? このような時に、動物たちの身分証の代わりとなるものの一つが「マイクロチップ」です。

実際に被災地で保護されていた動物たちの中で、「迷子札・鑑札・狂犬病注射済票」を着けていた子の多くが飼い主様の元へ戻ることができたそうです。ただし、首輪が破損して鑑札が外れてしまったり、迷子札は劣化して文字が文字が読めなくなったりすることも考えられます。マイクロチップの場合は、一度体内に埋め込んでしまえば紛失することは無いので、万が一首輪や迷子札を身に付けていなくても、飼い主の特定をすることができるので安心ですね。一方で、実際にマイクロチップを装着している動物が少なかったことと、「装着しているものの管理センターへの登録がされていない」場合もあり、飼い主の特定に至らなかった動物たちもいたようです。

東日本大震災の時、多くの動物たちが被災したことで、マイクロチップの必要性が見直されました。昨年の法改定により、ペットショップでのマイクロチップ装着が「義務化」されたことで、購入したワンちゃんネコちゃんには《 既にマイクロチップが埋め込まれている 》ということになります。飼い主様には「努力義務」という形で、《今までマイクロチップを装着していない動物には装着する努力》をしていただくことなったそうです。

 

「マイクロチップ」という単語を耳にしたことがある方はたくさんいると思いますが、必要性に関して今一度考えてみるきっかけとなったら幸いです。

私も2頭の猫を飼っていますが、先住猫にはまだ装着していませんでした。これを機に、マイクロチップを装着しようと思います。

 愛猫の【 チッチ 】です。

 

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