リハビリブログ Part.1 『術後初期のリハビリ』
2022.11.24
こんにちは。動物看護師の矢倉と堀内です。
これから少しずつ当院で行っているリハビリの様子についてこちらのブログで紹介していきます。当院では様々な整形外科手術後、リハビリを実施しています。
今回ご紹介する症例はミニチュアダックスの男の子、チョロくんです。
2022年11月5日に1週間ほど前から左後肢を痛がるとのことで当院に来院し、左膝蓋骨外方脱臼と診断されました。膝蓋骨外方脱臼とは膝の膝蓋骨と呼ばれるお皿が外側に外れてしまう病気です。
その後、2022年11月11日に左膝蓋骨外方脱臼整復術を行い、翌日からリハビリを開始しています。患部の腫れや痛み軽減のため術後1日は包帯を巻いた状態で過ごしています。
術後のレントゲンの様子です。2本のピンが入っています。
5日後に退院し、その後週1回のレーザー治療を4回行います。
冷却療法
術後は痛みや腫れが出るため手術部位周囲を冷やし炎症を抑えます。傷口の感染予防や冷えすぎ防止のためアイスパックを滅菌済の布で包んで患部に当てています。横にしたり、立った状態で行なったり、抱っこしたり、動物が落ち着く体勢で行います。
レーザー療法
特殊な光を照射することで痛みの軽減や治癒促進効果などがあります。光から目を守るため照射時は動物・人ともにゴーグルを着用しています。(ゴーグルを嫌がる場合は顔を逸らして直接光を見ないように注意しています)
EMS
電極の配置の違いにより効果は異なり、電気刺激を与えることで神経の機能改善、筋肉強化、痛みや腫れの軽減などの効果があります。術後3日間ほどは痛みや腫れが強く出る場合があるため主にそれらを抑える目的で行いますが、動物それぞれの状態に合わせてリハビリメニューを決定しています。
当院では様々な症例を対象にリハビリを行います。何か質問等ありましたらお気軽にご連絡ください。
湘南かまくら動物整形外科センター TEL:0467-73-8158