リハビリブログ Part.10『肩関節手術後のリハビリ』
2025.02.03
こんにちは。動物看護師の矢倉です。
今回ご紹介するのは、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークの男の子、ボクくんです。
2024年7月3日に右肩関節不安定症に対する肩関節安定化術を実施しました。術後は『ショルダーブレース』と呼ばれる肩のサポーターを着けた状態での生活が続きました。肩関節の安定が確認できたため、術後約3ヶ月が経過した頃から、徐々に肩関節可動域の拡大および筋力強化を目的に、週1回のリハビリに計9回通って頂きました。
水中療法
10月17日(リハビリ1回目)より水中での歩行を開始しました。手術した右前肢の負重は弱く、体を左に傾けながら歩いていました。たまにふらつく様子も見られました。
リハビリ9回目の様子です。前肢はしっかり前に踏み出せるようになり、左右均等に体重をかけながら歩けるようになりました。
バランス運動
骨型のバランスディスクを使用してのバランス運動を行いました。
リハビリ1回目の様子です。お尻の下を支えないと座ってしまったり、バランスが取れず体が小刻みに揺れてしまったりしました。
9回目の様子です。徐々に支えがなくても上手に起立維持ができ、前肢にしっかり体重をかけてバランスがとれるようになりました。
腕立て伏せ
6回目のリハビリより、さらに前肢に負荷をかけるため、バランスディスク上での腕立て伏せを開始しました。前肢が前にいかないように手で支えながら行いました。
キャバレッティ・スラローム
さらなる筋力アップと正しい体重移動を行いながら歩くことができるように、ポールをくぐったり、またいだり、スラロームを行いました。はじめの頃は疲れてふらつくこともありましたが、バランスをとりながら上手にできるようになりました。
最後に
ボクくんは元気に走り回れるようになったため、2025年1月6日にリハビリを終了しました。
リハビリについて質問等ありましたら、お気軽にご連絡ください。
なお、他院で手術を受けられた場合でも、当院でリハビリを行うことが可能です。リハビリのみ希望される場合は、一度お電話にて診察のご予約をお取りください。
湘南かまくら動物整形外科センター
TEL:0467-73-8158