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リハビリブログ Part.2 『骨盤骨折手術後のリハビリ』

こんにちは。動物看護師の矢倉です。

今回は骨盤骨折手術後のリハビリについてご紹介します。

チワワプードルのミックスの男の子、ハロくんです。

2021年6月23日左骨盤骨折、翌日に骨盤骨折整復術を実施しました。

手術翌日からは痛みや腫れの軽減・治癒促進を目的に患部へのレーザー治療を開始しています。

手術から1週間後に退院し、退院後は週1回レーザー治療が続きます。

レントゲンでの骨折部分の安定が確認できたため、2021年8月13日より水中でのリハビリを開始しました。水中療法開始時、患肢は着地し歩けるもののほとんど負重しておらず、後肢の筋肉量の左右差は2.5cmありました。

 

水中療法

術後7週目水中での様子です。大腿部筋肉量低下により左後肢は内股になっています。

 

術後7ヶ月目水中での様子です。内股は改善してきており力強く前へ踏み出せるようになっています。

 

バランスボール

術後10週目より股関節のストレッチ後肢の筋力強化のためバランスボールでのリハビリを開始しました。正常な右後肢へ体重をかけようとするため右側から腰を押し、左後肢へ負重させるようにしています。

 

さらに、股関節の関節可動域改善のため股関節が広がるように乗せています。

 

術後7ヶ月目の様子です。さらにバランスディスク上に後肢を乗せ、より不安定な場所でもバランスをとりながら姿勢を維持できています。

 

バランスディスク

術後10週目よりバランス感覚の向上・後肢の筋力強化を目的にバランスディスク上でのリハビリを開始しました。徐々に患肢へも体重をかけられるようになっています。

 

キャバレッティ

術後4ヶ月目からポールをまたぐリハビリを開始しました。初めは股関節の動きに制限があり、うさき跳びのように両後肢を揃えて跳び越えています。そのため、跳び越えることのないように上から腰を支えながら行っています。

 

術後7ヶ月目の様子です。リズム良く左右交互に踏み出せるようになっています。

 

最後に

ハロくんは水中でのリハビリ開始時、後肢の筋肉量の左右差が2.5cmありました。筋肉量の左右差がなくなりしっかり患肢にも体重をかけながら歩くことが出来るようになったため、2022年1月8日約7ヶ月間のリハビリを終了しました。

2022年12月25日、手術から約1年半後の様子です。元気よく歩けています。

 

当院では様々な整形症例に対しリハビリを行っております。                                                                       ご質問等ありましたらご連絡ください。

湘南かまくら動物整形外科センター TEL:0467-73-8158

 

 

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